記録

中学3年

中3 70 担任からの電話

先生は「自分も確認してみます」と返事してきた。先生の口ぶりから学校側も私を介さないで病院と連絡を取っているようだった。 「今どう思っていますか?」先生は次にそう聞いてきた。まるで私の気持ちを聞いてきているような言い方だった...
中学3年

中3 69 子供を病院に残して帰る

看護師さんに「週末に面会に来ます」と言って閉鎖病棟から出ようとすると「すぐに思春期病棟の方に移れると思います、週末までこの病棟にいるかどうかわからないのですが、移ったら連絡がありますから。」という内容を言われた。 たぶんあの子...
中学3年

中3 68 週末までの別れ

入院となったらもちろん学校には行けない。学校を休むのにこれ以上ない正当な理由だと本人は考えているだろう。前回の診察の後にもそんなことを言っていた。 ともかくこれで「どうしても学校にいかなきゃ」という焦りはなくなるだろう。内申書...
中学3年

中3 67 個室の様子

昔の映画みたいにコンクリートの壁で鉄格子がはまった窓と茶色くなって擦り切れたぺったんこに凹んだ畳の、牢獄のような部屋を想像してしまっていたが、全くそんなことはなかった。(記憶が映画で見た留置所とごっちゃになってるかもしれないです) ...
中学3年

中3 66 閉鎖病棟の内側

担当の看護師さんに入院期間二カ月について本当なのかを聞いてみても「主治医の判断です」としか言われなかった。 思春期病棟のベッドが空いてそこに移って落ち着いたら二宮医師に話を聞けるかもしれない。そう思って私はそれ以上は聞かないこ...
中学3年

中3 65 荷物を持って再び病棟へ

頭が働きだしてから私はだんだんと辛くなってきていた。主のいない部屋で入院に必要なものを準備していると、その状況から辛い気持ちがますます膨らんできていた。 「最後のとどめ」みたいに登場した、咲の隠していた紐を見つめていたら涙で視...
中学3年

中3 64 病棟の説明

窓がない部屋のくたびれ気味のソファーに腰かけてまたぼーっとしていると、少しして別の看護師(?)が部屋に入ってきた。 ※病棟の中で働いている方々は全員看護師さんだと最初は思っていましたが作業療法士さんや(公認?臨床?認定?)心理...
中学3年

中3 63 成人病棟へ

今日は児童病棟(18歳まで)のベッドは空いていないが数日で退院する予定の子がいる。だから成人病棟にまず入院して、児童病棟のベッドが空いたらそこに移ってもらうと医師は言ったと思う。(記憶がはっきりしない) 入院と聞いた後から私は...
中学3年

中3 62 保護入院が決まった

先生が冗談ばかり言っていて笑っちゃった、帰ってから咲はそう言った。何を話していたのかまでは私からは聞かなかった。言わないならそれでいい。「先生の冗談」が何なのかはどうでも良かったがわざとそうしたのだろう。とにかく笑えるようになってき...
中学3年

中3 61 保護者面談

第一志望の高校に合格するためには勉強しなければいけない。でも勉強したくても頭も体も思うように動かないし辛い。そんな自分を許せないから自傷をしてしまうのではないだろうか。どうやったら自分を許せて自傷を止めさせられるんだろうか。 ...