中3 63 成人病棟へ

中学3年
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今日は児童病棟(18歳まで)のベッドは空いていないが数日で退院する予定の子がいる。だから成人病棟にまず入院して、児童病棟のベッドが空いたらそこに移ってもらうと医師は言ったと思う。(記憶がはっきりしない)

入院と聞いた後から私は頭がぼーっとしてあまり物事を考えられなくなっていた。横から咲が私の様子を見ているのが感じられた。

別の看護師が診察室に入ってきて「これから病室に案内しますね」と声をかけてきた。

咲は「ハイ」と答えてそのまま看護師について行こうとしていた。

「私も後で行くね」

と声をかけると、「うん」と生返事を返してきた。ついさっきは私の様子に注目していたのに、今はこれから始まる入院生活に関心が向かっているようだった。咲はそのまま看護師についてあっさりと診察室を出て行ってしまった。

「お母さんはこれから入院について説明がありますのでこちらに来てください。」

最初の看護師がすぐに私に声をかけてきた。

私は二宮医師におざなりな挨拶をした。そしてその看護師の後から診察室を出た。看護師は私を事務室に案内した。

「終わったらまたこちらに来てください。」そう言って最初の看護師は外来に戻っていった。

事態が展開するスピードが速くて、もともとショックを受けていたこともあって頭が全然働かなかった。ただ言われるままに体を動かすだけだった。

事務室では入院証書を渡されて2週間以内に提出するようにということと、入院費用支払いについて、子供の医療費助成制度について、入院中の一時帰宅時に他の病院を受診したら事務室に連絡すること、などの説明を受けた。

当時のメモを見ると入院費用はに1カ月に8万円と少し払っていた。実際にかかっている医療費は1カ月50万円から60万円以上と聞いたので、子供の医療費助成制度は本当に助かる制度だった。(その制度が現在もあるのかはわかりません)

外来に戻ると今度は一足早く咲の行っている入院病棟(成人)に案内された。

その病棟は同じ建物の中なのに入口にインターホンとカメラがついていた。入口の透明な両面開きのドアには鍵がかかっていた。

「これが閉鎖病棟か」と私は思った。医師の許可がなければ病棟への出入りはできないとネットの情報にはそう書いてあった。退院できるのはいつになるんだろうか。

私を案内してきた看護師は入口のインターホンを鳴らして、応答してきた人に「○○です。(その看護師さんの名前)今日入院の日渡咲さんのお母さんを連れてきました」というような内容を言った。

病棟の中から看護師さんらしき人が病棟の入口を内側から開けた。

外来の看護師は病棟の入り口の鍵は持っていないのかもしれなかった。

ドアを開けた看護師は私を入口のすぐ近くの窓のない部屋に案内した。その部屋は細長い長方形だった。ドアが長方形の短い辺についていて、長い辺には3人掛けのソファーが2つ、センターテーブルをはさんで向かい合って置いてあった。長方形の短いもう一辺には飾り棚があって色あせた千羽鶴が棚の上から下がっていた。

そこで閉鎖病棟の説明を一通りするということだった。

 

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