日渡 ユキ

中学3年

中3 2

「居間に行こうか。」 私が玄関のすぐ脇にある居間に行くと、黙って咲もついてきた。 そしてソファーに並んで腰かけた。そのままどのくらい時間がたったのか憶えていない。ほんの数分だったのかもしれない。 「言いたくなかった...
中学3年

中3 1

始まりはいつも通りの何の変哲もない朝からだった。 10月の中旬を過ぎて空気が冷たくなってきていた。私はいつも通りに出勤して自分の席でスマホの通知を確認した。昨日と大してかわらない朝だった。でも日常はそこまでだった。 一件...