中学3年

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中3 50 A病院へ3

その高校の名前は二宮医師も知っていた。医師は地元の出身なのかもしれなかった。 「そこを受けるとすると大変かもしれないね。主治医のお勧めとしては高校のランクを落として負担を減らすほうがいいね」医師は咲にそう言った。 「落ち...
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中3 49 A病院へ2

初診だと診察自体で一時間かそれ以上かかる。前の二つの病院ではそうだった。 咲が問診票を書いている間に私は周囲をキョロキョロと見渡していた。A病院は精神科だけの病院なので建物の中に入るときだけイヤだったけれど、入ってしまえば知り...
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中3 48 A病院へ

でも「受かる見込みはあまりないと思うよ」なんてとても本人には言えなかった。今のままでも厳しいのに、この入院でますます第一志望の高校に受かる道は閉ざされてしまうだろう。咲が入院している間に他の受験生たちは着々と実力をつけていく…。...
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中3 47 帰り道

私はまだ本物のEMDR治療を受けさせたかった。でもこれから転院するA病院ではEMDR治療はできなさそうだった。ネットで公開されているEMDR治療者リストにA病院の関係者は誰も記載されていなかった。どうしてもEMDR治療を受けさせよう...
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中3 46 EMDRができる医院を受診した3

今度どうするかをはっきりさせず私は「ありがとうございます」とだけ言った。医師は私の曖昧さを気に留めない様子で咲に「しゃっくりの薬出そうか?」と言った。咲はその言葉に被せる様に「いらないです」と答えた。この受診で不快な思いをしたのは明...
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中3 45 EMDRができる医院を受診した2

5時過ぎにN医院に戻った。待合室の人数は10人くらいになっていた。患者さんが診察室に入ってから出てくるまでの時間が一人一人長い。そこから一時間以上は待ってやっと名前を呼ばれた。 診察室には私も一緒に入った。N医師は一見優しそう...
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中3 44 EMDRができる医院を受診した

土曜日の朝、朝食後にベッドに戻ろうとする咲に「新しい治療を受けられるかもしれないからこれから着替えて出かけるよ」と声をかけた。このとき初めてEMDRのことを話した。咲はどこでどんな治療を受ける見込みかを聞くと、のろのろとおとなしく出...
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中3 43 EMDR

EMDR眼球運動による脱感作と再処理法は、うつ病について詳しくなったという謎の自負がある私でも知らない言葉だった。調べてみるとトラウマや辛い体験に対して行われる心理療法だった。咲のうつ病がトラウマに起因しているとすれば効果があるかも...
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中3 42 転院が決まる3

この日は仕事に集中できないままだった。 このままでは第一志望の高校には落ちる。私は通学圏内で二次募集をしそうな公立高校と遠方の私立高校について調べることにした。 病気になる前は第一志望の高校にすんなり入ると思っていた。私...
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中3 41 転院が決まる2

電話を切って私は仕事に戻った。全く仕事に集中できなかった。大野医師や桜井先生のことが頭に浮かんだ。あの人たちも自分の仕事に対して責任を持って取り組んでいる。 咲に対しては通常以上の重たい責務を持つことになってしまって、きっと私...