中学3年

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中3 44 EMDRができる医院を受診した

土曜日の朝、朝食後にベッドに戻ろうとする咲に「新しい治療を受けられるかもしれないからこれから着替えて出かけるよ」と声をかけた。このとき初めてEMDRのことを話した。咲はどこでどんな治療を受ける見込みかを聞くと、のろのろとおとなしく出...
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中3 43 EMDR

EMDR眼球運動による脱感作と再処理法は、うつ病について詳しくなったという謎の自負がある私でも知らない言葉だった。調べてみるとトラウマや辛い体験に対して行われる心理療法だった。咲のうつ病がトラウマに起因しているとすれば効果があるかも...
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中3 42 転院が決まる3

この日は仕事に集中できないままだった。 このままでは第一志望の高校には落ちる。私は通学圏内で二次募集をしそうな公立高校と遠方の私立高校について調べることにした。 病気になる前は第一志望の高校にすんなり入ると思っていた。私...
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中3 41 転院が決まる2

電話を切って私は仕事に戻った。全く仕事に集中できなかった。大野医師や桜井先生のことが頭に浮かんだ。あの人たちも自分の仕事に対して責任を持って取り組んでいる。 咲に対しては通常以上の重たい責務を持つことになってしまって、きっと私...
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中3 40 転院が決まる

月曜の夜の校長室での情報共有は特に問題なく終わった。 数日後に転院先が決まったと連絡があった。返事が保留だった病院が受け入れてくれるそうだ。紹介状をまず大野医師の病院に取りに言ったうえで、それを持って直接転院先の窓口に行っ...
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中3 39 入院の話を伝える

翌日の土曜日には実樹は部活に一日行っていた。入院の話をするのにはちょうど良かった。私たち両親と咲だけの方が話やすい。私と夫は昼ごはんのあとで部屋に戻ろうとする咲に話がある、と声をかけた。 実は前の診察で「病気は深刻だから入院し...
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中3 38 診察後の帰り道

帰り道に咲は私が医師とどんな話をしたかを聞いてきた。自分のいないところで話をされるのをやはり嫌がる。入院の話はまだ本人に言っていなかったので病気の回復の見込みを聞いて「なんとも言えない」という返事だったということにした。 「咲...
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中3 37 医師と話す 続き

「私は通常初診では薬は出しません。患者さんとの信頼関係を大切にしています。患者さんがいろいろなことを話してくれるようになって、環境や性格をわかってきてから薬を出しています。咲さんは症状が重かったので特別な例外としてすぐに薬を出しまし...
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中3 36 医師と話す

患者が最初からすべての情報をを説明しようとすると恐ろしく時間がかかってしまう。だから患者が症状を説明したあとは、追加で必要な情報を医師が聞いてくるものかと思っていた。聞かれないことは必要な情報ではないのかと思っていた。でもここでは身...
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中3 35 再診の日

再診の日が来た。私にとっては3度目の診察室だった。咲はそのことを知らないので「2度目だね、今度は途中で追い出されないといいね」とブツブツ言っていた。でも病院には嫌がらずに素直についてきた。死にたい気持ちが強い中にも治したい気持ちもあ...